初めてのおつかい 有償ボランティア

有償ボランティアでの初の依頼を終えました。

初依頼はスーパーの買い物代行でした。

 

この有償ボランティアの仕組みをざっと説明させていただきますとチケット制のプチ便利屋さんです。終了(笑)

 

もう少し詳細を書きますと地域住民で何か手伝って欲しいことがある方(主に高齢者)が回数券のチケットを購入(一枚数百円)

お手伝いする内容は家事代行だったり、今回私がやらせていただきました買い物代行だったり、散歩やお話の相手だったり、日常的な事がメインです。基本的には何か特別な資格が必要だったり高度な専門性を要する仕事ではありません。ただし、そういう仕事を絶対に受けないというわけではなく、担当者との相談で受ける受けないを判断すると思います。

 

思います。と他人事の様に書いてるのは、私がまだ初手伝いを終えたばかりの新参でよくわかっていないと言うのもあるのですが「基本的にはガッチリ決め事がなく都度相談で決める」という良くも悪くも緩くて柔軟性のある団体だからです。

 

これと言ったマニュアルもないし、今回もあれしなさい、これはするなというようなレクチャー等は一切なく、「自宅から割と近い高齢者からこういう依頼が来ましたがやりますか?」と聞かれて引き受け「では当日~さんのお宅に言ってください」

 

これだけです。

 

もちろん、登録時にはこの団体の説明などは受けましたが、特別な教育などは受けてません。

 

「ご近所で手を貸して欲しいお年寄りがいるから手空いてたら手伝ってあげて」

 

このノリです。

 

とは言え、有償ボランティアなのでお手伝いをしたらチケットをいただきます。時間制です。

 

チケットをいただいたら事務局に報告を兼ねてそのチケットを持っていきます。

チケットは、この有償ボランティア活動の協賛加盟店(今のところ地域の個人店数軒)で使えるクーポン券と交換してもらえる。という仕組みです。

 

というわけで、今回の私のお手伝いは呼吸器をつけているあまり体の自由がきかないおじいさんの依頼で近所のスーパーまで買い物にいきました。

 

緊張しながら依頼者宅のインターホンを鳴らすと、やはり足取りがあまりスムーズではないおじいさんが出てきました。

 

おじいさんはとても優しい感じの方で買い物リストのメモを渡してくださったのですが、そのメモ用紙は病院の明細書の裏紙だったのがリアルでした。

 

ここでポンコツな私の悪い癖が出てしまいました。

 

元来の気の弱さと人見知りも手伝い、メモについてあれこれ体の悪いおじいさんに質問するのも申し訳ないと思ってしまい、はやく買い物済まして戻って来なくてはと焦ってスーパーまで自転車を飛ばしました。

 

メモには「豚肉1パック(部位や量がわからない)」や「ワンタン(皮なのか出来合いの物なのか分からない)」などよく確認すべき物がいくつかありました。

 

時間制なのでまた依頼者宅まで引き返すのも悪いと思い(自転車で10以上はかかる)、とりあえずリストに書かれている他の物との兼ね合いで、1からメニューつくるのか、出来合いの物を指してるのか判断しながら商品を選びました。

 

私は体の悪い方はあまり料理作らないかなぁとも思ったのですが、後から事務局の人と話しをしてヘルパーの人が料理を作る可能性もある。と聞かされ思いの至らなさにはっとなりとても勉強になりました。

 

そんなこんなでなんとか依頼者宅へ買い物を届けました。

「今回は初お手伝いで私の不慣れから時間がかかってしまったので、チケットは1枚で」と言ったのですが、おじいさんは正規の2枚と缶コーヒーをくださり、遠慮なくいただいてしまいました。

 

買い物も私がいつも買わない物もいろいろあって、いつもなら見ないコーナー棚も見たりして新鮮でした。

 

事務局(といってもこの活動の発起人が経営してる店)に行き今回の報告とクーポン券引き換えを済ませました。

 

大袈裟な話になってしまいますが、普段は直接金を産まない部署で働いているもので、こうしたキャッシュフローの流れがはっきりとしてる仕事の達成感というか充実感は良いですね。

 

って、ただお買い物しただけですが(笑)

 

この活動の代表者の方やこの団体についてあれこれ面白い話も聞かせていただきましが、今回はこの辺で。

 

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綺麗事になってしまいますが、お金やコーヒーそのものより、お気持ちと達成感が何とも言えないです。